元銀行員が暴露する銀行の裏側

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僕は大手銀行で働いていました。

今日は、ちょっと気が向いたので、銀行の内部事情について少し書きたいと思います。

 

銀行の各支店の業務というのは、主に

・窓口

・預金

・為替

・外為

・融資

・渉外(法人)

・渉外(個人)

・中央部(次長以上のまとめ役)

この8個にわかれます。

 

支店の大きさによっては、人手不足の為に上記の業務の中で

いくつかの業務を掛け持ちしている人もいますが、

だいたい大きく分けるとこの8個です。

 

この8個の中で、銀行として利益に直結している業務と、利益に直結しない業務があります。

 

これは有名な話ですが

銀行というのは利ザヤで稼いでいます。

利ザヤとは、

お客様に貸付をするときにつける金利(銀行が受け取る金利)から

お客様の預金につける金利(銀行が払う金利)を引いたものです。

 

なので、銀行といえば、貸付で稼いでいるというイメージはだいたいの方がもたれていると思います。

 

しかし、このシステムというのは昨今の銀行で崩壊してきています。

 

理由は紛れもなく

・低金利

・資金需要の低下

この2つです。

 

金利で、1つひとつの貸付に対して見込める利益が減少しており、ひどい場合だと完全に利益は見込めないにも関わらず、他の取引を取り込むことを見込んで貸す場合も生まれてきています。

銀行のノルマの課し方はそれぞれの銀行次第なのですが、

銀行によっては、貸し出す金利は関係なく、

事業性貸出金残高と呼ばれる、ようは

どんだけ低金利でもいいから、とにかく多く貸せ

としているところも多い為、このような現象は進む一方なのです。

 

また資金需要の低下もかなり大きな問題です。

現在、多くの中小企業というのはあまり事業拡大をしていません。

理由は簡単です。

・後継ぎがいないから、事業拡大をしたところで責任が取れない。

・今でも十分儲かっているから、拡大していくことに意義を感じない。

・人手不足。

などなど、事業拡大をしていくためには多くの障壁があるからです。

 

 

このような現象がずっと続いていくと、どういうことが起きてくるでしょうか?

 

当たり前ですが、銀行の儲けは減っていく一方ですよね。

そうすると、銀行は別の方法で稼ごうとするわけです。

 

しかし、銀行はある程度公的な機関である為、利益を伸ばしていけるような業務とそうではない業務が混在しています。例えば、為替取引です。

為替取引手数料というのは、貸出金からの金利の次に、銀行の利益に貢献している分野になります。しかし、これについては営業も何もそんなにありません。基本的には取引をしてもらっている企業が、振込が必要であれば振込を行う。そして、手数料をいただく。それだけです。

そして、銀行と取引を持っている企業というのは、基本的にかなり多くの取引項目を1つの銀行で持っています。その方がお互いにとって結構有利だからです。

そうすると、銀行という業界の中での新規取引の流動性は下がります。

つまり、どの銀行も為替手数料を多く取っていくために営業をしても無駄であり、どの銀行もそれがわかっている為にあまりそういったノルマは現在課されていません。

 

じゃあその他に銀行が稼ぐ方法はあるのでしょうか?

 

これが、あります!!!!

 

そうです。それが、投資型商品手数料と呼ばれるもの。

 

これは、名前の通り

投資型商品(投資信託、外貨預金、仕組債、保険等)

を販売したときに、入る手数料です。

 

そして、儲けられなくなってきている銀行はここに全力で力を入れています。

 

じゃあ、投資型商品を売ったら、どれくらいの手数料が入るの?

と思うと思います。

 

これは、商品によって違うんです。

各商品には手数料率というものが設定されています。

これは、1%程度のものもあれば、10%以上のものもあります。

銀行員はより多くの手数料を稼ぐために、手数料率が高い商品を積極的に売っていきます。

 

その結果、手数料の高いものばかりを

無理やり理屈をつけて売っている銀行員が世にあふれているわけです。

 

だから、世の中では

「銀行員が勧めてくる商品絶対に買ってはいけない

と言われています。

 

しかし、これは半分正解でもあり、半分不正解でもあります。

 

……

 

これ以上書くと、とても長くなってしまうのでここで一旦終わります。(笑)

 

実際に銀行の内情というのは、銀行内にいないとわからないことばかりであり、それを知っているか知らないかで、銀行との付き合い方は大きく変わってきます。

知っていれば全く損はしなかったのに、

知らなかったが故に勧められた投資型商品をなんとなくでそのまま買ってしまい、運用が失敗し、何千万の損失が出てしまったということも全国で何件も起きています。

 

もしも、銀行との付き合い方や資産運用などについて

ご相談等ありましたら

dgcsr1802@gmail.com

こちらまで連絡してください。

元銀行員の立場から、無料で真摯に対応させていただきます。

 

また、講演会などについても対応しています。

もし、「運用セミナー」など開催される予定の方がいましたら、上記のアドレスから僕に声をかけていただけると嬉しいです。

元銀行員の立場から、さまざまな知識をお伝えします。

これもまた無料で対応させていただきます。ただ、交通費だけはせめていただきたいです・・・

 

では、では!!!